いまどき舶来

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5時に目が覚めて、2時間経って今、やたらと眠たい。
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舶来という言葉はすっかり死語になってしまった。
固定相場1ドル360円の時代の終焉と共に死語になってしまった。
子供の頃、父がもっぱら飲んでいた洋酒と言えばトリスとかニッカ黒ラベルだったような気がする。
同じ国産でもサントリーは父にとっては高級の部類に入るらしかった。
角瓶とかオールド(だるま)などは、友達の家でしか見たことが無い。
酒がどうのこうのと解るはずもない子供の頃の私にはウィスキーの瓶を見ただけで大人の世界に微かなあこがれのようなものがあった。
「ウィスキー」という言葉の語感が子供の私にはモダンなイメージに聞こえたものだ。
固定相場の終焉と共に外国産のウィスキーの輸入が増え、価格も下がったのだろうと思うが、ちょうどその頃、社宅から小さな平屋の一戸建ての持ち家となり、父の憧れだったんだろう、居間のサイドボードに並べられたホワイトホースとかカティーサークとかジョニ赤(さすがにジョニ黒は買えなかったんだと思う)を眺めながらベロンベロンに酔っぱらいながら「どうらアキラ、舶来品らぞ。すごいらろ」と呂律の回らない舌で自慢する父の姿を思い出す。
小市民のささやかな贅沢だったんだろうな。
いま、舶来品などと言う言葉を耳にしないし、外国産に憧れを全く感じなくなっているのは、あらためて考えてみるとちょっと不思議。
だよね、日本製の品質の良さにとアフターケアに慣れちゃうとね。
生活に必要なものは国産で充分だもんな。
でも、国産といっても純国産となるとモノによっては高価過ぎて日本人の私にもとても手が出ないくらい高価になっちゃってるのはなんともせつないな。
なんで日本は食に金がかかるんだろう。


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