ぼんやり

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一週間ばかり天気の良い日が続いたが、昨日は朝から雲が低く垂れ、次第に細かな雨が降り出したせいで、少し霞がかかり、風景はいつもより遠ざかって見えた。
街並みは灰色に、公園の木々は緑色の塊に、輪郭だけを浮き上がらせて、いつもこだまする鳥の声も、ぽつんぽつんとそれぞれが遠い一点から呟くように、響き合うことのない孤独な声と言うか、少し寂しげな空気が漂っていた。
いつも光のどけき春の陽に包まれ、広がるお花畑にチョウチョが舞う私の頭の中にまで霞がかかり、ただでさえ春眠暁を覚えないところに霞までかかってしまったら、いったい私はどうなってしまうのか。
いつもの「ぼんやり」は非の打ちどころがない完ぺきな「呆け」へと昇格する。
こんな時は少しばかり人が恋しくなったりするが、居れば居たですぐに鬱陶しくなってしまうだろう。
10分や20分くらい相手をしてくれて、用がなくなったらさっさと帰ってくれる都合のいい奴がいたらと、勝手なことを考える。
独り暮らしが長くなると、こういう人間になってしまうものなんだとつくづく思う。
今日はちょっと肌寒い。

「独居老人の日」というのを作ればいいのに









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