備えというか心積もりというか


煙草を買いにコンビニによると、マスクをしてレジにいた女性がどこかで見た目だと思ったいたら「もしかしてですけど、石塚さんじゃないですか?」と声を掛けられ、やっぱりと思った。レジ仕事中だったのであまりのんびりと話はできなかったが、会社の同僚だったSさんの奥さんだった。2歳年上のそのSさんは2年前に亡くなっていたことが判った。難病指定されているALSという病気で亡くなったという。筋肉が萎縮して体を思うように動かせなくなり、まだ有効な治療方法が確立されていない病気らしい。Sさんの発症がいつでどれくらいの期間の闘病だったのか詳しい話は聞けなかったが年金が下り始めて間もなく亡くなったということだった。私もようやく年金を受け取れる年齢になった。どんなに健康だと思っていても何が起こるか判らない。どんな病気に見舞われるか判らない、どんな事故に巻き込まれるか判らない。何があってもいいように備えはしておきたいが、何が起こるか判らないものに備えもくそもない。生活設計の有効性は元気な間だけのことで、想定外の不幸に見舞われたときはあまり有効とは思われないような気がする。想定外の災害、想定外の社会情勢、想定外の事故、病気。何が起こるか判らない。それを踏まえて納得するか諦めるかのどちらかになるのかもしれない。備えられる人は備えて、そうでない人はそれなりに。
死に際に「余は満足じゃ」とか言って息を引き取れた人はどれくらいいたのだろうか。死人に口なしとはよく言ったものだ。
11年間辛酸をなめた挙句、精神病院で独り息を引き取った親父の信じられないほどの穏やかな死に顔が脳裏をよぎる。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント