石塚亮 よしなしごと 心の風景          

アクセスカウンタ

zoom RSS 再会には寂光が射すもの

<<   作成日時 : 2018/12/05 15:51   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

ともすけ伯父の告別式出席のため、日帰りで栃木県まで行ってきた。東京より北へ行ったのは初めてだった。
この歳になると身内との縁はなかなか繋がる機会が無い。静岡に妹。その他の親戚は皆東京人ばかり。
午前5時半、自宅を出て渥美線でコトコト。豊橋駅に着くがまだ外は薄暗い。那須塩原まで往復切符を購入2万7千円。この値段を見ただけで「遠い所へ行くんだ」と思う。静岡で妹が乗り込む。妹に会うのが何年振りなのかわからない。電話やメールでのやり取りがたまにあるくらいで近況がどうなっているのか全く分からないまま年月が過ぎてしまった。きっと老けたんだろうと思うが最後に会った時とあまり変わっていないようにも見える。自分も老けた分、相手の老け具合を推し量る物差しの精度が落ちていることを思うといくら妹でも迂闊に「お前老けたな」などと言えないな、と思った。
お互いの近況を語り合っているうちに東京駅に近づく。往復6枚の切符を東京駅で乗り換えるときにどう扱えばいいのかわからず、少し戸惑いながら東北新幹線の改札で駅員に尋ねようとすると、私たちと同じようなことをすでに何組かの乗客が駅員に尋ねていた。そのやり取りを聞いて切符の扱い方を察する。
「なすの」という列車に乗り込み、しばらくの間は在来線にでも乗ったかのようにゆっくりと進む。上野、大宮を過ぎると「なすの」は新幹線らしいスピードで走り始める。小山(おやま)、宇都宮辺りに差し掛かると私が生まれてこの方見てきた景色とは全く違った、それは愛知県や静岡県で見かけるのとは全く別の地形であるからに違いなかった。
那須塩原に到着したのが9時30分過ぎ。450キロ余りを移動するのに約4時間かかる。新幹線とはいえやっぱりこれくらいはかかるものなのだ。ホームに吹く風が豊橋に比べて冷たい。東北の入口というか、関東の北端というのか判らないが、北に来た実感。改札を出てデッキに立ちしばらく風景に見惚れる。
東の方角から那須の峰々が連なり広い裾野が緩やかにこちらにまで迫っている。じゅうたんを敷き詰めたように田畑が広がりその隙間に民家と木立が点在している風景。木立のほとんどは杉檜らしく、濃い緑の木立に紅葉した樹木がアクセントをつけている。どの木立も深い緑に紅葉した樹が混ざっている。いよいよ冬が始まろうとしている陽の光を受けた那須の風景を眺めているうちに、伯父が終の棲家としてこの地を選んだ気持ちが分かるような気がした。
なんだか見ず知らずのオヤジがしきりに手を振っている。私たちを知り合いだと勘違いしているらしい。放っておいたら、妹が「あ、あきとしちゃんだ」と手を振返している。見ず知らずのオヤジだと勘違いしていたのは私の方だった。をなるほどそう言われてみれば従弟のあきとしちゃんだ。60オ歳近くなってもやっぱりちゃん付けで呼んでしまう。迎えに来てもらう手はずになっていたのだ。あきとしの運転で伯父の自宅へ到着。閑静な住宅街である。亡くなったともすけ伯父の子、あきとしと姉のみちこ姉弟の子供たち、てる子叔母、ひで子叔母、しゅういち叔父とが迎えてくれる。みんなそれなりに老けてはいるがみんな元気であることがうれしかった。そして相変わらずおしゃべりが始まると止まらない。
斎場へ向かう道すがらもやっぱり紅葉の混ざった杉木立が、広がる田園地帯に点在している。そして道が広く真っすぐで交差点も直角に曲がり、見通しがいい。緩やかな広い裾野だからアップダウンもほとんどない。こんなところを自転車で散歩したら気持ちがいいだろうなと、ここに住む人がうらやましくなる。斎場では、ひで子叔母の娘あゆみも旦那と到着。斎場でも会話は止まらない。
私も爺になり、妹も婆になり従妹も従弟も従姉も、叔母も叔父もみんな同じ数だけ老けた。年を取って遠くに住む者にはなかなかお互いに再開する機会は減り、近況も知らないとはいえ、お互いの思い出を共有でき、思い出話で盛り上がることができるのはやはり身内だからであり、久しぶりの再会に楽しくもあり、嬉しくもあり、そして少しばかり寂光が射すものでもある。
火葬を終え、夕方精進落としで満腹になるが帰宅するころには腹が減るに決まっている。
16時48分那須塩原発の「なすの」に乗り込み東京駅で妹は一本先の「ひかり」で帰って行った。私は18時33分発の豊橋停車の「ひかり」で帰宅。豊橋駅のコンビニでサンドイッチを買っておいたのは正解だった。9時前に家に着けて良かった。
疲れた、今日はこの辺で。気が向いたらまた書こうと思う。が、これっきりで終わってしまうかもしれない。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文

ツイッター

再会には寂光が射すもの 石塚亮 よしなしごと 心の風景          /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる