千鳥足

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 ちょっと体の調子が悪かったので早めに布団に入り、ウトウトしかけたところで酔っ払いの声で目が覚めてしまった。2人か3人か4人か、はっきりわからない。互いに通じているのか、いないのか、呂律の回らない会話でいったい何を言っているのか分からないがかなりご機嫌な様子。足音もおぼつかないほどだから相当に酔っているらしい。
 布団の中で聞こえた感じだが、もうほとんど酩酊に状態ではないかと思う。回らない呂律に噛み合わない会話はお互いに言いたいことを言っているだけで、話の間がどこにあるのか分からない。会話になっていない。そして足音がとんでもなく危なっかしい。真っ直ぐの道をジグザグに、立ち止まったり、時には後退りもしているようで足取りにリズムというものが無い。誰か一人が立ち止まると他の一人か二人か判らんが同じように立ち止まる。立ち止まること以外に互いに協調を感じるものが一切ない。
 これだけ酔っぱらっていてもちゃんと自分の家に帰る。数は少ないが私も泥酔したことはあるがやっぱりどんなに飲んでいても最後はちゃんと家に帰ることができた。どうやって家に帰ったかは記憶にないが、犬や猫や鳩、家畜と同じように帰巣本能みたいなものが働くらしい。きっとこの人たちは明日の朝、ひどい頭痛で目を覚ますことだろう。どうやって家に帰ったのか永久に記憶にないまま。
 体の調子が悪くて早めに布団に入ったのだが表を歩く酔っ払いの様子を想像しているうちに面白くなってきてしばらくの間眠れなかった。


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