コーヒー牛乳

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コンビニで煙草を買ったら、くじを一本引いてくださいと言われ、雪印のコーヒーが当たった。500ml紙パック入りの乳飲料。家で飲んだら何とも懐かしい味がした。小学生の時に銭湯で飲んだコーヒー牛乳の味だ。牛乳といえば雪印。ガラス瓶から紙パックへと、入れ物は変わったが味は変わらない。親にねだってガラスケースに入ったコーヒー牛乳を買ってもらう。番台のおじさんだかおばさんだったかがガラスケースから一本取り出し、紙の蓋を針の付いた専用の栓抜きでプスッと刺してポコッと開けてもらう。茶色の甘い液体がなみなみと入った瓶を受け取り一気に飲み干す。南栄空池の社宅にいる時分だったからまだ小学一年か二年生だった。
 コンビニのくじで当たった雪印のコーヒーが五十数年前の思い出をよみがえらせる。しかしだ。ちょっと待ってね。このコーヒーで懐かしい気持ちになるのは勝手だが、この味が本当に小学生の時に銭湯で呑んだコーヒー牛乳の味だと言い切れるのか怪しいものだ。人の記憶などあまり当てにならないといつも言っているではないか。ましてや私自身の記憶である。昨日の晩飯で何を喰ったかさえよう憶えとらんのに五十年以上も前のことなどどこまで正確に憶えているものか、それに加えて馬鹿舌である。ロクな味覚もない私の舌と朦朧とした記憶だ。当てになどなりゃせんのだ。懐古の叙情ってやつだ。と、冷めてしまうとせっかく甦った思い出。感慨の持って行き所がない。懐かしい思いをしたのは事実なんだからこれでいい事にする。思い出なんてそんなもんだ。自分の都合のいいように思い出して楽しめればそれでいい。
 と思い直したところで改めて紙パックを眺めてみると復刻版と書いてあった。今日はデッサン授業がある。帰りに雪印コーヒーを買っていこうかなと思う。






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