哀愁の七股池

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陽が高くなるほどに西風が強く吹く一日となった。
昼前からずっとキャンバスを睨みつけていたが、一向に手が動かないので気晴らしに七股池を散歩。池の水は相変わらず濁っている。
朝、久しぶりに野鳥の声を聴いたが、午後4時を過ぎて聞こえてきたのは、時々突風交じりで吹く西風の音だけ。
傾いた陽を受け、褪せた緑のかたまりと、その陰とが勢力圏を奪い合うかのように押し合いへし合いし、潮騒のような、枝葉が擦れざわめく雑木林の唸る音。
先月、雨が降るたびに冠水していた遊歩道は、老人会か自治会の役員か誰かが、溜まっていた泥を何カ所かに集めたらしく、所々に小さな築地ができていて、突風が吹くごとに肥沃な匂いとともに土煙を舞い上げている。
サンダル履きの素足で出てきてしまったため、築地から飛んでくる乾いた土ぼこりが踝をなでるように吹き抜け、気持ちが悪い。玄関の床をザラザラにしたくないので、足元に気を配りながら池の周りを一周する間に、蛙のミイラを3つほど見つけた。
泥の匂いに、雑木林のざわめきに、西風に土ぼこりに、蛙のミイラ。
哀感漂う10月の七股池。








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