春の陽気

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風のない、穏やかなポカポカ陽気に包まれた昨日一日。
駐車場の巡回中、向山公園の鳥の声は、雨上がりの湿った空気のせいか、街の建物や道路に反響したり、こだますることなく、夢うつつの中で鳴く鳥の声のように、小さく遠くに聞こえる。
場内から屋上に出ると、黒いコートに陽が当り、背中が暑くなる。温められたコートからは干した布団のような匂いが立ち上り体中の筋肉がゆるんでしまいそうになる。
力が抜けて垂れ下がりかけた瞼を少し無理して上げ、緩みかけた肛門を締め、車に戻り少し休息を取ろうとしてシートに体を預けるとたちまち瞼が閉じられてしまった。
目が覚めたところで時計を見ると約20分が経過していた。その間ずーっと頭の奥の遠くで鳥が鳴いていたような気がする。こういう日は体のすべてのネジが緩み頭の中ではお花畑が広がり、チョウチョがひらひら舞うような状態。元々緊張感のない上にまた緊張感が完全に抜けてしまうので気をつけたくても気を付けられないので、気をつけなければならないことにすら気づかない。
まあこうなったら諦めるしかないと、緩んだ肛門を少し締めながら、口元から垂れたヨダレを拭くのであった。









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