小さな親切も過ぎれば迷惑

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広小路、蒲郡信用金庫近くの歩道で、自転車に乗っていたおばあさんが突風に煽られ転倒。
年配だが元気の良さそうな男性と、OL風中年女性と主婦風中年女性の3人が、倒れたおばあさんを助け起こそうとしていた。これだけの人数がいれば大丈夫かなと思ったが、おばあさんはなかなか起き上がれそうになかったので、念のために私も介助に加わった。
駅前大通りに吹いた風が、どうかしたはずみで狭い広小路に集中して、強烈な突風となり、その風に煽られて、このおばさんは転倒し、石畳の路面に強くたたきつけられたらしい。腰には影響なさそうだったが、どうやら足を痛めたらしい。なかなか立ち上がることができない様子。
けが人の介助は難しい。外傷もそうだが、外傷がなくても骨折したり、ひどい捻挫があればとても動かすことはできない。まして高齢者が自転車で転倒したのだ。
とにかく本人に痛みはないのか、どの程度までなら動けるのか、確認しながら、介助するしかない。たまたまここに居合わせた人たちはそういう気配りのできる人たちだったので、やりやすかったのは有難い。おばあさんも傍らを通りかかる人たちの目を気にしているようなので、あまり大げさにしてはいけない。
小さな親切も過ぎれば迷惑になる。
だが事はそう簡単に済ませられる話ではなさそうだった。
起こした自転車が倒れないように我々で支えながら、おばあさんは自転車につかまりながらようやく立ち上がったまでは良かったが、右足で体を支えるのがやっと。左足に体重をかけると膝が痛むらしい。本人の口から「折れたかも」という言葉。それでも本人はタクシーでもいいから自宅に帰りたかったようだが、この時間に帰っても家族はいないらしい。帰りたい気持ちはすっごくよく解るが、この状況ではおばあさんを帰すわけにはいかなそうだ。おばあさんを説得し救急車を呼ぶことにする。主婦風が携帯で救急車の要請をする。救急車が来るまでの間、どうするべきか相談。
我々の位置から数メートル先にベンチがある。
このまま右足一本で自転車につかまり立ちしていていいのか、日陰の冷たい石のベンチで座って待つのがいいのか、迷うところだが、おばあさんは数十センチすら歩けない模様である。また、今更冷たい地べたに座ることもできない。仕方なくこのまま自転車につかまり立ちしながら救急を待つしかない。ここで年配の男性とOL風中年女性は仕事の続きがあるようなので先に帰って行った。救急に電話をしている主婦風中年女性と私で、十分だ。救急車への連絡を終えた主婦から、救急車は約9分後には到着するだろうと云う事らしい。主婦独りでおばあさんを看ていられるというので、私もここで失礼することにし、近くにある、いつもの喫茶店で一服していると予定より早い救急が到着したようでほっとした。

歳をとってからケガをすると、入院中にボケてしまうことがあるらしいので、そうならないことを祈るが、60歳を超えた私も明日は我が身だ。

一服し終え、デッサン授業中、学生から「先生、顔どうしたの?汚いよ」と言われた。
この寒波で乾燥し、口の周りがただれてしまったので、2月に入ってから髭剃りができないんだ。だから汚いんだ。勘弁してくれ給えよ。
口の周りがただれたくらいで救急車を呼ぶわけにはいかんのだよ、キミタチ。















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