蟄虫戸を閉ざす

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西風が吹き始めた。雨上がりで抜けるような青空。
気持ち良さそうだと期待しながら自転車を漕ぎだすと、西風が追い風となってどんどん前へ進む。多少の上り坂を、ギヤを一段重くしても軽々と漕ぎ上がる。畑に囲まれた国道に出ると、乾いた畑の土ぼこりが西風に舞い上がり目や耳の穴に入ったりして。
復路では向かい風となり、ますます土ぼこりは顔面に当たり顔中がザラつき、目はますます開けづらくなる。土ぼこりの舞う畑地帯を抜け、二番穂の伸びつつある田んぼの一帯を、少し肥えた土の匂いのする向かい風に逆らいながら、エッチラオッチラと漕ぎ進む。
自転車のフレームから聞こえる風切り音は、秋を通り越して、冬の冷たい鈴鹿おろしを想起させられる。
虫隠れて戸を閉ざす(七十二候四十七)
夏の名残はもう感じなくなった。














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