コーヒーで頭を冷やせ

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コーヒーは甘くして飲みたい。
ミルクなどは入っていなくてもいいのでとにかく甘くして飲みたい。
コーヒー一杯につき出来ればスプーン2杯の砂糖を入れることを希望する。
喫茶店のコーヒーでも、我が家で飲むインスタントコーヒーでも、アメリカンでもストレートでも何でもかんでもコーヒーにはスプーン2杯の砂糖を入れるのが昔からの習慣となっている。
誰になんと言われようと砂糖はスプーン2杯。
20歳代の頃、友人の誘いでドリップコーヒーの正しい入れ方を教えてくれるという喫茶店に行ったことがあった。
店主は蝶ネクタイの白髪に品の良い紳士で丁寧にコーヒーの淹れ方を説明してくれたのだが、ほとんどその内容を覚えていない。
ただその淹れ方を習いに来ていた客の中での女性の含有率が高かったうえ、美人率が高かったせいか、コーヒーよりも女性にばかり気を取られてしまう。
しかも美人高含有率の中で幸運にも言葉を交わす機会に恵まれ、もうコーヒーの淹れ方などどうでもよくなってしまう。
完全に私は舞い上がっている。
ここに集まってくる女性たちは純粋にコーヒーの正しい淹れ方を学びに来ているのであり、下心丸出しの私とはおそらく話が噛み合わなかったことだろう。
そんなことに気付きもしない鈍感な私は、コーヒーの話は耳に入らず、女性の姿ばかりがちらつきっぱなしの状態が、講座が終了するまで続いたのであった。
みっともないったらありゃしない、恥じ知らずもいいとこだ。
この講座で判ったことは女性のほとんどがブラックでコーヒーを飲んでいることらしいということだけ。
この喫茶店に来た理由はいったい何だったのか…。
帰宅後、適当にコーヒーを淹れブラックでコーヒーを飲んでみたが、苦い。
コーヒーを飲みながら一服しているうちに冷静になり、先ほどの喫茶店での講座の自分を思い返してみるとだんだんと恥ずかしくなってきた。
きっとサカリのついた顔で物欲しそうな目つきをした私の姿に女性たちは閉口したのに違いない。
そんなことを思いながら飲んでいるとますますコーヒーが苦くなってくる。
一人で飲むコーヒーは理性を取り戻してくれる作用があったのだ。
結局苦い思いと苦い味だけが残る。

そんな思いを断ちたくて2杯目のコーヒーからスプーン2杯の砂糖で飲むという原理原則に戻るのであった。

この男はその程度の人間なのであった。
今その時の自分を思い返しても恥ずかしい。

興奮したら独りでコーヒーを飲もう。













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